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新大腸がんN病期分類、DFS予測を改善

2022年1月22日  Annals of Surgery

治癒的切除術を受けたIII期の大腸がん患者2446例を対象に、衛星結節(tumor deposit:TD)数の予後予測能を評価。ベースラインで658例(26.9%)にTDが見られ、そのうち500例(76.0%)には転移陽性LNもあった。さらに、転移陽性リンパ節(LN)数との組み合わせによるリンパ節の病期分類を作成。TDと陽性LNの総数が10個以上とするN3分類を新たに設定した。 その結果、pT分類や陽性LN数に関係なく、TD数に無病生存率(DFS)および総生存率(OS)との有意な関連が認められた。6カ月間の術後補助化学療法を実施した患者でTD数と陽性LN数の総数に基づき再分類したところ、最初のN1からN2に再分類した患者では、N1確定患者よりもDFSが有意に不良で、N2患者と同等だった。N3に再分類された患者では、N2確定患者よりもDFSが有意に不良だった。...