白内障手術、両眼同時施行の関連因子を特定

両眼白内障手術を施行した米メディケア受給者194万8993例を対象に、両眼の同時手術（ISBCS）と片眼ずつの待機的手術（DSBCS）の施行率およびISBCS施行の関連因子を後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、施行率はISBCSが0.2％、DSBCSが99.8％だった。ISBCS施行率は白人よりも黒人（オッズ比2.31）、アジア系（同1.82）、ネイティブ・アメリカン（同2.42）に多く、首都圏居住群よりも農村部居住群（同1.26）、外来手術よりも入院手術（同2.71）、両眼の非併発白内障群よりも併発白内障群（同3.23）に多かった。このほか、Charlson併存疾患スコア0群よりも1-2群（同1.45）、3-4群（同1.70）、5-6群（同1.97）、7以上群（同1.97）の方がISBCS施行率が高かった。緑内障（同0.82）、黄斑変性（同0.75）、黄斑円孔/黄斑上膜（同0.55）の患者はISBCS施行率が低かった。術後42日以内の1000件当たりの眼内炎発生率はISBCS群1.74、DSBCS群1.01、100件当たりの嚢胞様黄斑浮腫（CME）発生率は1.79、1.96と...