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コロナ禍で他の感染症による小児の入院が減少

2022年1月23日  British Medical Journal

英イングランドで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行が小児期感染症に及ぼした間接的な影響を住民対象観察試験で検討。2017年3月1日から2021年6月30日までに、よくある19種類の感染性疾患で入院した0-14歳の小児のデータを用いて、COVID-19流行発生前後で入院率と死亡転帰を比較した。 その結果、COVID-19流行後、検討対象とした19の感染性疾患のうち、1つを除く全疾患による入院数が減少していた。呼吸器感染症で減少率が大きかったのは、インフルエンザ(94%減少)と細気管支炎(82%減少)だった。重症の侵襲性感染症で最も減少が大きかったのは、髄膜炎(50%減少)だった。ワクチンで予防できる感染症では、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の53%減少から麻疹の90%減少まで幅があった。60日死亡の絶対数も同様の減少がみられたが、肺炎で入院後60日以内に死亡した小児の割合は上昇していた(年齢と性別で調整した後のオッズ比1.71、95%CI 1.43-2.05)。...