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妊娠中のコロナワクチン接種で出生児にも抗体が移行

2022年1月25日  JAMA Pediatrics

イスラエルの医療施設で、妊娠中期に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンを接種した妊婦とその出生児の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)免疫グロブリンG(IgG)抗体値を前向きコホート研究で検討。ファイザー社製BNT162b2ワクチンを2回接種した単胎妊娠女性129例(平均年齢31.9歳)とその新生児114例を対象とし、出産後30分以内に採取した臍帯血で抗体値を測定した。 その結果、IgG抗体価中央値は新生児3315.7AU/mL、母親1185.2AU/mLとなり、新生児は母親の2.6倍高かった。母親と新生児の抗体価に正の相関が見られた(r=0.92)。多変量解析で、2回目のワクチン接種から1週間経過ごとの抗体値の変化率は母親-10.9%(P=0.002)、新生児-11.7%(P=0.005)、母親の年齢の1歳増加ごとでは-3.1%(P=0.007)、-2.7%(P=0.04)だった。...