ACL再建時の移植腱固定、初期張力10Nで短期転帰良好
2022年1月25日 専門誌ピックアップ
初発片側前十字靱帯（ACL）断裂患者31例（平均年齢25.1歳）を対象に、解剖学的3重束ACL再建術に用いる自家半腱様筋腱移植腱固定時の初期張力の違いによる脛骨と大腿骨の位置関係および2年時臨床転帰への影響を検討。2次的ACL損傷のため初期張力20N群と10N群の各1例を除外した。 その結果、術後3週時の脛骨の後方転位は20N群2.5±1.3mm、10N群1.0±1.3mm、外旋角度は3.8度±2.4度、2.0度±1.7度といずれも有意差が見られた（P＝0.006、0.033）。6カ月時の前方転位および外旋角度に有意差は見られなかった。2年時の膝の前方動揺性の平均患健側差が両群ともに0.5mmとなるなど、臨床転帰は良好だった。...