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20代後半でも4割弱で近視が進行する

2022年1月25日  JAMA Ophthalmology

若年成人の近視発症率および眼生体計測値の変化量を前向きコホート研究で検討(Raine Study)。近視のない516例(男性50.6%)、高度近視のない698例(同50.0%)を発症率の解析対象、691例(同49%)を進行率の解析対象とした。参加者は20歳時(ベースライン)と28歳時に眼の評価を受けた。 その結果、8年発症率は近視14.0%、高度近視0.7%で、近視化発生率は37.8%だった。等価球面度数(SE、1年当たり-0.04D)、眼軸長(AL、1年当たり0.02mm)、水晶体厚(1年当たり0.02mm)の縦断的変化量に統計的有意性が認められた(いずれもP<0.001)。近視発症は、白人よりも東アジア人(オッズ比6.13、95%CI 1.06-35.25、P=0.04)、男性よりも女性(同1.81、1.02-3.22、P=0.04)の方が高く、結膜の紫外線自家蛍光領域の狭さ(10mm2減少当たり:オッズ比9.86、9.76-9.97、P≦0.009)および親の近視(親1人当たり:同1.57、1.03-2.38、P≦0.05)との関連が認められた。女性(SE:1年当たり0.02D、...