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B-NHLに抗CD20/CD3特異性抗体mosunetuzumabが有望

2022年1月26日  Journal of Clinical Oncology

再発または難治性B細胞性非ホジキンリンパ腫(B-NHL)患者230例を対象に、CD20およびCD3を標的とする二重特異性抗体mosunetuzumabの安全性、忍容性および有効性をヒト初回投与第I相用量漸増試験で検討。1サイクル目の1日目に全量(A群:最大2.8mg)または1サイクル目の1、8、15日目に用量を漸増して投与し(B群:最大60mg)、それぞれの群で評価した。両群とも最大耐量を超えなかった。 その結果、B群(197例)で頻度の高い有害事象(20%以上)は好中球減少症(28.4%)、サイトカイン放出症候群(27.4%)、低リン血症(23.4%)、疲労(22.8%)、下痢(21.8%)だった。検討した全用量(B群)の最良総合効果率(best overall response rate)は、中悪性度(aggressive)B-NHLが34.9%、低悪性度(indolent)が66.2%、完全奏効率はそれぞれ19.4%、48.5%だった。完全寛解を得た患者の奏効持続期間中央値は中悪性度B-NHLで22.8カ月、低悪性度B-NHLで20.4カ月だった。...