マイクロバイオーム治療でC. difficile感染の再発抑制

Clostridioides difficile（C. difficile）感染症（CDI）を3回以上発症した患者182例を対象に、開発中のマイクロバイオーム治療薬SER-109の有効性と安全性を第III相二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討（ECOSPOR III試験）。対象者に、標準治療の抗菌薬を投与したのち、SER-109またはプラセボ（1日4カプセル、3日間）を投与した。主要有効性評価項目は、投与後8週のC. difficile感染症再発リスク低下にみられるプラセボに対するSER-109の優越性とした。 その結果、C. difficile感染症が再発した患者の割合は、SER-109群12％、プラセボ群40％だった（相対リスク0.32、95％CI 0.18-0.58、相対リスク1.0未満のP＜0.001、相対リスク0.833未満のP＜0.001）。ほとんどの有害事象が軽度ないし中等度の消化管系事象で、発現件数は両群同等だった。...