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40歳以下の多発性骨髄腫患者、推定生存期間は14.5年

2022年1月28日  専門誌ピックアップ

フランスで15-40歳の間に多発性骨髄腫の診断を受けた患者214例を対象に、若年患者の病態と予後を調査した。 その結果、患者の35%が貧血、17%が腎機能障害、13%が高カルシウム血症で40歳を超える患者とほぼ同じだった。病期は国際病期分類(ISS)-1が52.4%、ISS-2が27.5%、ISS-3が20.1%だった。患者の18%に高リスク染色体異常が確認された[del 17pまたはt(4;14)]。患者の90%が強化化学療法後に自家幹細胞移植を受けており、25%が主に再発時に同種幹細胞移植を受けていた。76カ月(中央値)の追跡期間で、推定の総生存期間は中央値で14.5年、無増悪生存期間は中央値で41カ月だった。多変量解析では、骨病変(ハザード比3.95、P=0.01)、高ISSスコア(同2.14、P=0.03)、および高リスク染色体異常(同4.54、P<0.0001)が転帰不良の有意な危険因子だった。...