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早産期前期破水、第3世代セファロスポリンで児の生存率改善

2022年1月28日  専門誌ピックアップ

妊娠24-31週で破水した単胎妊娠女性を対象に、早産期前期破水後に投与した抗菌薬の種類による妊娠転帰、新生児転帰および修正年齢2歳時の神経発達転帰の差をコホート研究で検討(EPIPAGE-2研究)。アモキシシリンを投与した345例、マクロライドを投与した30例、第3世代セファロスポリンを投与した45例および任意の抗菌薬併用療法を実施した72例を比較した。 その結果、重度の新生児罹病がない生存退院率はアモキシシリンが78.5%、マクロライドが83.9%、第3世代セファロスポリンが93.6%、併用療法が86.0%だった。アモキシシリンと比べると、第3世代セファロスポリンおよび大腸菌を標的とする併用療法により重度の罹病がない生存率が改善した(調整後リスク比1.25、95%CI 1.08-1.45および同1.10、1.01-1.20)。第3世代セファロスポリン耐性病原菌関連の新生児敗血症の増加を示す証拠は認められなかった。...