無縫合のIOL強膜内固定、視力転帰も忍容性も良好
2022年1月28日 専門誌ピックアップ
無水晶体症患者246例250眼（平均年齢56.5±16.4歳）を対象に、毛様溝への3ピース眼内レンズ（IOL）無縫合強膜内固定の転帰を後ろ向き単施設介入試験で検討した。 その結果、平均最高矯正視力（BCVA）が0.74±0.6logMAR（スネレン指標換算で20/110）から術後に0.48±0.36logMAR（スネレン指標換算で20/60）へと有意に改善した（P＜0.001）。術後2週未満の早期有害事象に、低眼圧（4％）、高眼圧（15.2％）、硝子体出血（20％）、後期有害事象として網膜剥離（5.6％）、嚢胞様黄斑浮腫（9.6％）、強膜のびらん（0.4％）、結膜下腔へのレンズ支持部突出（1.2％）、IOLの亜脱臼や偏位（2％）などが認められた。...