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mRNAワクチン接種後のTTS発症頻度はまれ

2022年1月29日  Annals of Internal Medicine

米国の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種者を対象に、ワクチン有害事象報告システムに報告された血小板減少症候群を併発した血栓症(TTS)を症例検討で評価した。 その結果、ワクチン接種後にTTS症例報告が57例確認された。54例がアデノウイルスベクターワクチンAd26.COV2.S(ヤンセン社、ジョンソン・エンド・ジョンソン社)、3例がmRNAワクチンを接種していた。100万接種当たりのTTS報告率は、Ad26.COV2.Sワクチン3.83件、mRNAワクチン0.00855件だった。Ad26.COV2.Sワクチン接種後のTTS患者は、年齢が中央値で44.5歳、69%が女性だった。mRNAワクチン接種後TTS発症者は、2例が50歳以上の男性、1例が50代の女性だった。 Ad26.COV2.Sワクチン接種後の症例は全例が入院し、そのうち36例(67%)が集中治療室に入室した。入院転帰は、死亡(15%)、急性期回復後施設への転院(17%)、自宅退院(68%)だった。...