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自宅でできる簡易嗅覚検査法を開発

2022年1月31日  専門誌ピックアップ

自己報告による嗅覚障害(OD)患者115例(年齢中央値42歳、女性80%、白人84%)を対象に、一般的な生活用品を用いた簡便な在宅ODスクリーニング検査法のNASAL-7(範囲0-14)およびNASAL-3(同0-6)の妥当性を診断試験で検証した。 その結果、ペンシルバニア大学嗅覚識別検査(UPSIT)とNASAL-7(ρ=0.484)およびNASAL-3(ρ=0.404)に中等度の相関が見られ、UPSITに基づく無嗅覚症患者特定での受信者動作特性曲線下面積はNASAL-7で0.706、NASAL-3で0.658だった。NASAL-7スコア7以下の無嗅覚症患者識別感度は70%、特異度は53%で、NASAL-3スコア2以下では57%、78%だった。UPSITによるOD分類とNASAL-7(重み付きκ係数0.496)およびNASAL-3(同0.365)による分類との一致度は中等度で、臨床全般印象度-重症度(CGI-S)で評価した自己報告によるOD重症度とNASAL-7(同0.590)およびNASAL-3(同0.597)の一致度も中等度だった。...