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研修医の多くが研修開始後に抑うつ症状悪化

2022年1月31日  専門誌ピックアップ

米国の研修医(インターン)を対象に抑うつ症状関連因子を検討した前向きコホート試験「Intern Health Study」のデータを用いて、研修開始後の抑うつ症状の変化を検討。研修医計1万5566例(平均年齢27.5歳、女性51.3%)から、研修開始前(6月)および研修中(9-12月)の抑うつ症状の程度と職業的困難度の自己認識に関するデータを収集した。 抑うつ症状の評価にPHQ-9(Patient Health Questionnaire-9)を用いた。このほか、DSM-5の大うつ病の診断基準を用いて、抑うつ症状による人付き合い、仕事およびその他の重要な活動の困難度を回答してもらった。 その結果、活動の困難度別に分類したPHQ-9平均スコアが、いずれも研修中に有意に増加した(抑うつ症状なしまたは全く困難でない:研修中2.4 vs. 研修開始前0.9;やや困難:4.9 vs. 3.1;非常に困難:9.0 vs. 6.3、極めて困難:14.2 vs. 9.4;いずれもP<0.001)。PHQ-9スコアの中央値も、いずれの活動困難度の分類でも研修前より研修中の方が有意に高かった(いずれもP<...