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N95マスク着用による眼の乾燥、上縁固定で改善

2022年1月31日  専門誌ピックアップ

N95マスクを定期的に使用している医療従事者50人50眼(平均年齢26.7歳)を対象に、マスク上縁部の鼻梁へのテープ固定が眼表面の安定性、ドライアイ症状および涙液浸透圧に及ぼす影響を前向き試験で検討。固定せずマスクを着用した状態での8時間勤務と翌日のテープで固定してマスクを着用した8時間勤務後に評価した。 その結果、テープ固定後に非侵襲的涙液層破壊時間(NIBUT、P<0.001)、涙液層破壊時間(TBUT、P<0.001)、涙液油層厚(LLT、P<0.001)、涙液メニスカス高(TMH、P=0.01)、角膜染色スコア(P=0.001)、涙液浸透圧(P=0.04)の有意な改善が見られたが、視力、シルマー試験I、眼表面疾患指数(OSDI)スコアに有意な変化は見られなかった(P>0.05)。参加者の68%が症状改善を報告し、NIBUT(r=0.38、P=0.005)、TMH(r=0.37、P=0.007)、LLT(r=0.35、P=0.01)、TBUT(r=0.28、P=0.04)の変化との相関が認められた。...