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ICU死亡患者の遺族の悲しみが3段階支援で緩和

2022年2月1日  Lancet

フランスで、集中治療室(ICU)入室患者の親族が患者死亡後に経験する悲しみに対する医師主導の3段階支援の効果を前向き多施設共同クラスター無作為化比較試験で検討。ICUに2日以上入室している18歳以上の親族を対象に、3回の親族との面談(差し迫った死に対して準備する家族カンファレンス、ICUでの面会の積極的な支援、死亡後の3回)を標準ケアと比較した。主要評価項目は、患者死亡後6カ月間、悲しみが持続(PG-13スコア30以上)している遺族の割合とした。 その結果、介入群484例中379例(78%)および対照群391例中309例(79%)が、6カ月の追跡調査を完遂した。介入群では悲しみが遷延した遺族が対照群より有意に少なく(21% vs. 15%、P=0.035)、PG-13スコア中央値が有意に低かった(19 vs. 21、平均差2.5、95%CI 1.04-3.95)。...