ワクチン3回接種はデルタ株、オミクロン株にも防御効果あり

米国で、新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）に対するmRNAワクチン（ファイザー社／ビオンテック社製BNT162b2またはモデルナ社製mRNA-1273）の3回目接種によるSARS-CoV-2変異株（オミクロン株およびデルタ株）の感染抑制効果を検査陰性症例対照研究で評価。2021年12月10日から2022年1月1日までに新型コロナウイルス感染症（COVID）様疾患のある18歳以上の成人を対象とした。 症例2万3391例（オミクロン株1万3098例、デルタ株1万293例）、対照4万6764例を解析対象とした（平均40.3歳、女性60.1％）。オミクロン株症例の18.6％、デルタ株症例の6.6％、対照群の39.7％がワクチン3回接種を完了していた。それぞれ55.3％、44.4％、41.6％がワクチン2回接種を完了し、26.0％、49.0％、18.6％がワクチン未接種だった。 3回接種の症候性SARS-CoV-2感染の調整オッズ比は、ワクチン未接種との比較でオミクロン株0.33、デルタ株0.065、2回接種との比較でそれぞれ0.34、0.16だった。3回接種の方が2回接種よりも、オミク...