近位脛骨骨切り術後のTKAは長期機能良好

片側への近位脛骨骨切り術（PTO）施行歴のある両側人工膝関節全置換術（TKA）施行患者70例（男性46例、PTO施行時の平均年齢50歳）を対象に、PTOのTKA転帰への影響を検討。PTOからTKAまでの平均期間は14年で、PTO後の平均追跡期間は25年だった。 TKA後にKnee Society Score（KSS）の有意な改善が見られ（P＜0.001）、一対比較の結果、追跡期間2-15年で臨床的に同等なKSS値が認められた（P＝0.10-0.83）。平均術後期間5年時の再置換術施行率はPTO-TKA膝が7％、TKA単独膝が6％だった（P＝0.76）。再手術施行率はPTO-TKA膝の方がTKA単独膝より約2倍高かった（13％ vs. 6％、P＝0.24）。最終追跡時のForgotten Joint Score-12（FJS-12）スコアはPTO-TKA膝とTKA単独膝で同等だった（72±26 vs. 70±28、P＝0.57）。最終Tegner activity scoreは2.5±1.4だった。...