糖尿病黄斑浮腫のFAcインプラント、3年後の視力転帰良好

コルチコステロイド使用歴があり臨床的有意な眼圧上昇が見られない糖尿病黄斑浮腫（DME）患者159例202眼を対象に、硝子体内埋め込みステロイド薬フルオシノロンアセトニド（FAc）0.19mg（商品名ILUVIEN）の長期安全性および有効性を第IV相非無作為化非盲検観察研究で検討（PALADIN試験）。94眼が36カ月間の追跡を完遂した。 その結果、36カ月時点で平均最高矯正視力（BCVA）の3.61文字改善（P＝0.0222）および平均中心サブフィールド厚（CST）の60.69μm低下（P＜0.0001）が見られた。1年当たりの治療頻度中央値はインプラント留置前36カ月間の3.4回から留置後36カ月間では1回に減少し、治療負担は67.6％低下した。36カ月時点の無治療達成率は25.53％だった。試験期間を通して眼圧は安定しており、30mmHg超の眼圧上昇発生率は10.89％で、眼圧関連の手術施行率は2.97％（うちステロイド原因が1.49％）と低かった。...