高ナトリウム、低カリウムで心血管リスクが上昇
2022年2月3日
New England Journal of Medicine
前向きコホート6件の参加者個別データ(健康成人計1万709例、平均年齢51.5歳、女性54.2%)を用いて、ナトリウムおよびカリウムが心血管疾患に及ぼす影響を検討。複数回の24時間尿検体でナトリウムとカリウムの排泄量を評価した。主要評価項目は、心血管事象(冠動脈血行再建、致命的または非致命的な心筋梗塞、脳卒中)とした。 追跡期間中央値8.8年で571件の心血管事象が確認された(5.9件/1000人年)。24時間尿中ナトリウム排泄量の中央値は3270mg(10-90パーセンタイル2099-4899)だった。交絡因子を調整した解析で、ナトリウム排泄量高値、カリウム排泄量低値、ナトリウム/カリウム比高値でいずれも心血管リスクが高かった(いずれもP≦0.005)。1日のナトリウム排泄量1000mg増加ごとに心血管リスクが18%上昇し(ハザード比1.18、95%CI 1.08-1.29)、1日のカリウム排泄量1000mg増加ごとにリスクが18%低下した(ハザード比0.82、95%CI 0.72-0.94)。...
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