中国製SCB-2019ワクチン、変異株にも有効

5カ国31施設で、開発中の新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に対するアジュバントタンパクサブユニットワクチンSCB-2019（中国Clover社）の有効性と安全性を第II/III相多施設共同二重盲検無作為化プラセボ対照試験で評価。18歳以上の成人3万128例を対象とした。 その結果、2回目接種から14日時点でCOVID-19症例が計207例（ワクチン群52例、プラセボ群155例）あり、COVID-19に対するワクチンの有効性は全体で67.2％、中等症以上では83.7％、重症では100％だった。COVID-19症例はいずれも変異株で、変異株別に対するワクチンの有効性は、デルタ株78.7％、ガンマ株91.8％、ミュー株58.6％だった。ワクチン群では軽度ないし中等度の注射部位疼痛の発現率がプラセボ群より高かった（初回接種後35.7％ vs. 10.3％、2回目接種後26.9％ vs. 7.4％）が、その他の局所および全身性の有害事象の発現率は両群間で同等だった。...