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ファイザーワクチンで「心臓の炎症」リスク上昇

2022年2月4日  Annals of Internal Medicine

香港で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のmRNAワクチンBNT162b2(ファイザー社/ビオンテック社)または不活化ウイルスワクチンCoronaVac(シノバック社)接種による心筋炎や心膜炎などの心炎(carditis)リスクを症例対照研究で検討。年齢12歳以上で新たに心炎と診断された入院患者160例(症例)をマッチさせた対照1533例と比較した。 接種10万回当たりの心炎発生率は、CoronaVacが0.31(95%CI 0.13-0.66)、BNT162b2が0.57(同0.36-0.90)と推定された。ワクチン未接種者に対するBNT162b2被接種者の心炎の調整後オッズ比は3.57(同1.93-6.60)だった。 BNT162b2接種後の心炎リスクは、男性の方が女性よりも高く(オッズ比 4.68 vs. 2.22)、思春期児の方が成人も高かった(オッズ比 13.79 vs. 2.41)。部分解析では、BNT162b2接種後の心筋炎のオッズ比が9.29(CI 3.94-21.91)、心膜炎のオッズ比が1.06(CI 0.35-3.22)だった。このリスクの上昇は、初回...