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世界の精神疾患による疾病負担、1990年以降減少せず

2022年2月4日  専門誌ピックアップ

世界の疾病負担研究(GBD)2019のデータの系統的解析を実施し、1990-2019年の204の国と地域の精神疾患12種の有病率および疾病負担を推定した。 その結果、1990-2019年に世界の精神疾患による障害調整生存年数(DALY)は8080万から1億2530万へ増加し、精神疾患に起因するDALYの割合は3.1%から4.9%へ増加した。年齢標準化DALY率はほぼ横ばいだった(1990年10万人当たり1581.2、2019年10万人当たり1566.2)。障害生存年数(YLD)は精神疾患による疾病負担の大部分に寄与し、2019年では1億2530万YLD(世界のYLDの14.6%)が精神疾患に起因していた。世界の精神疾患の年齢標準化DALY率は男性10万人当たり1426.5、女性10万人当たり1703.3で、オーストラレーシア(Australasia)、熱帯ラテンアメリカ(Tropical Latin America)、高所得の北米で特に高かった。...