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オメプラゾールで膝OA患者の膝関節置換リスク上昇

2022年2月5日  専門誌ピックアップ

英国のHealth Improvement Networkデータベースに登録された50歳以上の変形性膝関節症(膝OA)患者を対象に、5種のプロトンポンプ阻害薬(PPI)の膝関節置換術リスクを集団ベースコホート研究で比較。オメプラゾール(2672例)、pantoprazole(664例)、ランソプラゾール(3747例)、ラベプラゾール(751例)、エソメプラゾール(827例)開始患者と対照としてヒスタミン2受容体拮抗薬(H2RA)開始患者を解析対象とした。 その結果、5年時点の膝関節置換術発生率は、オメプラゾール群が1000人年当たり30.8、H2RA群が1000人年当たり25.4となり、オメプラゾール群の方が膝関節置換術リスクが高かった(ハザード比1.21、95%CI 1.01-1.44)。pantoprazole群にもほぼ同じ結果が認められた(同1.38、1.00-1.90)。ランソプラゾール群(同1.06、0.92-1.23)、ラベプラゾール群(同0.97、0.73-1.30)およびエソメプラゾール群(同0.83、0.60-1.15)には膝関節置換術リスクの増加は見られなかった。...