コロナICU治療患者、1年後も7割に身体症状

オランダで新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のため集中治療室（ICU）に入院し、生存退院した16歳以上の患者301例を対象に、1年後の身体症状、精神症状および認知状況を探索的な前向き多施設共同コホート研究で検討。主要評価項目は、ICUでの治療から1年後の自己申告による身体症状（フレイル、疲労、身体的問題）、精神症状（不安、うつ、心的外傷後ストレス障害）および認知症状の発生とした。 246例（81.5％；平均年齢61.2歳、男性71.5％、ICU在室期間中央値18日）が1年後の追跡調査の質問票に回答した。74.3％に身体症状、26.2％に精神症状が、16.2％に認知症状が報告された。報告された新たな身体症状で多かったのは、体力の衰え（38.9％）、関節のこわばり（26.3％）、関節痛（25.5％）、筋力の低下（24.8％）、筋肉痛（21.3％）だった。...