滲出型AMDのfaricimab、16週間隔投与でも有効

世界271施設で、治療歴のない50歳以上の滲出型加齢黄斑変性（nAMD）患者1329例を対象に、アンジオポエチン-2と血管内皮増殖因子（VEGF）-A二重特異性抗体faricimab硝子体内投与の有効性および安全性を2件の第III相無作為化非劣性試験で検討（TENAYA試験およびLUCERNE試験）。faricimab最長16週間間隔での投与とアフリベルセプト8週間ごとの投与を比較した。 その結果、1年時点の最高矯正視力（BCVA）の調整後平均変化量は、TENAYA試験ではfaricimab群5.8文字、アフリベルセプト群5.1文字（差0.7文字）、LUCERNE試験では6.6文字、6.6文字（同0.0）となり、faricimabのアフリベルセプトに対する非劣性が示された（非劣性マージン4文字）。眼有害事象発現率は、faricimab群（TENAYA試験36.3％、LUCERNE試験40.2％）とアフリベルセプト群（同38.1％、36.2％）でほぼ同じだった。...