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COVID-19の低酸素性呼吸不全に非侵襲的治療は有効か

2022年2月7日  Journal of the American Medical Association

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による急性低酸素性呼吸不全の成人入院患者を対象に、持続的気道陽圧(CPAP)と高流量経鼻酸素(HFNO)の効果および安全性を並行群間適応的無作為化臨床試験で検討(RECOVERY-RS試験)。対象者を無作為化によりCPAP群(380例)、HFNO群(418例)、従来型酸素療法群(475例)に割り付けた。主要評価項目は、30日以内の気管内挿管または死亡の複合とした。試験は、英国でのCOVID-19症例数減少などのため、早期に中止された。 無作為化した1273例(平均年齢57.4歳、男性66%、白人65%)のうち1260例から主要評価項目のデータが得られた。主要評価項目の発現率は、CPAP群(36.3%)の方が従来型酸素療法群(44.4%)よりも有意に低かったが(絶対差-8%、95%CI -15- -1%、P=0.03)、HFNO群(44.3%)と従来型酸素療法群(45.1%)では有意差がなかった(絶対差-1%、95%CI -8-6%、P=0.83)。有害事象の発現率は、CPAP群34.2%、HFNO群20.6%、従来型酸素療法群13.9%だった...