糖尿病黄斑浮腫のfaricimab、16週間隔でも視力改善

世界353施設で、糖尿病黄斑浮腫（DME）患者1891例を対象に、アンジオポエチン-2と血管内皮増殖因子-A二重特異性抗体faricimab硝子体内投与の有効性および安全性を2件の第III相無作為化非劣性試験で検討（YOSEMITE試験およびRHINE試験）。faricimabの8週間隔投与、患者ごとに調整した間隔での投与（personalised treatment interval：PTI；最長16週）、アフリベルセプト8週間ごとの投与を比較した。 その結果、1年時点の最高矯正視力（BCVA）の調整後平均変化量は、YOSEMITE試験ではアフリベルセプト群10.9文字、faricimabの8週間隔群10.7文字（アフリベルセプト群との差－0.2文字）、PTI群11.6文字（同0.7文字）、RHINE試験ではそれぞれ10.3文字、11.8文字（同1.5文字）、10.8文字（同0.5文字）となり、faricimabのアフリベルセプトに対する非劣性が示された（非劣性マージン4文字）。眼有害事象発現率は、faricimab 8週間隔群（YOSEMITE試験31％、RHINE試験43％）、f...