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炎症性腸疾患の危険因子は疾患により異なる

2022年2月8日  専門誌ピックアップ

看護師健康調査(NHS)、NHS IIまたは医療従事者追跡調査に参加した成人計20万8070例を対象に、クローン病(CD)および潰瘍性大腸炎(UC)の既知の危険因子(食生活や生活習慣)が疾患によって異なるかを前向きに検討した。 511万7021人年の追跡期間中、CDの発症が346例、UCの発症が456例確認された。食物繊維摂取で小腸大腸型CDのリスクが低下したが、小腸型または大腸型のCDへの影響は認められなかった(異質性のP=0.04)。運動で非狭窄CDおよび非穿通型CDのリスクが低下したが、穿通型CDとの相関は認められなかった(異質性のP=0.02)。BMI高値および現在の喫煙で直腸炎型および左側大腸炎型UCのリスクが低下したが、大腸炎型UC全体との相関は認められなかった(線形の異質性のP=0.004および0.02)。...