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早発型敗血症のリスクが低い新生児に抗菌薬は不要

2022年2月8日  専門誌ピックアップ

生後72時間以内に採取した血液の培養検査を実施した正期産児と早産児7549例を対象に、早発型敗血症(EOS)のリスクが低い新生児にみられる抗菌薬の使用状況を後ろ向きコホート試験で検討。帝王切開で分娩前の陣痛や破水がなく、分娩前の懸念事項に羊膜内感染や胎児機能不全がない場合をEOS低リスクとした。 その結果、41例(0.5%)がEOSを発症した。EOS低リスクと判定した新生児1121例(14.8%)のうちEOSを発症した児はいなかった。EOS低リスク児では抗菌薬投与を開始した児の割合が低かったが(80.4% vs. 91.0%、P<0.001)、低リスク児と低リスク児の抗菌薬投与期間に差がなかった(調整後の差0.6時間)。...