コロナ患者への肺移植、転帰は良好
2022年2月8日
Journal of the American Medical Association
米イリノイ州の単一施設でCOVID-19に起因する急性呼吸窮迫症候群(ARDS)のため肺移植を受けた患者の臨床像と転帰を後ろ向き症例検討で評価。2020年1月21日から2021年9月30日までに肺移植を受けた102例のうち、30例がCOVID-19関連ARDS(中央値53歳、女性43%)、72例がCOVID-19がない慢性末期肺疾患72例(同62歳、44%)だった。 その結果、術後72時間以内の原発性移植片機能不全(グレード1-3)はCOVID-19群が70%、非COVID-19群が20.8%、侵襲的機械換気期間中央値はそれぞれ6.5日、2.0日、ICU入室期間中央値は18日、9日、肺移植後の入院期間中央値は28.5日、16日、恒久的血液透析を要した患者の割合は13.3%、5.5%だった。COVID-19群には抗体関連型拒絶反応がみられた患者は1例もなかったのに対して、非COVID-19群では12.5%にみられた。COVID-19群は追跡調査時に全例が生存(追跡調査期間中央値351日)していたが、非COVID-19群で生存していた患者は60例(83%、追跡調査期間中央値488日)だった...
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