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前立腺がん進行後の監視療法継続、手術遅延でRFS悪化せず

2022年2月9日  The Journal of Urology

グレードグループ(GG)1の限局性前立腺がんの診断を受け、GG2以上への進行が認められた後も監視療法(AS)を継続した患者531例を対象に、生検で進行が確認された後のAS継続および根治的治療の遅れが腫瘍学的転帰に及ぼす影響を検討した。 その結果、進行後の追跡調査で214例(40%)が未治療のまま、192例(36%)が6カ月以内(早期)に根治的前立腺摘除術(RP)を受け、125例(24%)が6カ月以降5年以内(遅延)にRPを受けた。早期RPと遅延RPを比較すると、RP施行時のGG(P=0.15)および有害な病理所見の発生率(55% vs. 53%、P=0.74)に差はなく、RP後の3年無再発生存率(RFS)にも差はなかった(80% vs. 87%、ログランク検定によりP=0.64)。多変量モデルで、CAPRA(Cancer of the Prostate Risk Assessment Postsurgical)スコアにRFSリスクとの相関が認められた(1点当たりのハザード比1.42、95%CI 1.24-1.64)。...