大麻喫煙後の運転能力、回復までに4.5時間
2022年2月10日
JAMA Psychiatry
大麻常用者191人を対象に、大麻の喫煙による運転能力低下とその自己認識を二重盲検プラセボ対照無作為化臨床試験で検討。参加者をプラセボ群、Δ9-テトラヒドロカンナビノール(THC)5.9%含有群、13.4%含有群に割り付けた。主要評価項目は、運転シミュレータによる複合運転スコアとした。 その結果、プラセボ群に比べると、THC群の複合運転スコアは喫煙後30分(Cohenのd=0.59、95%CI 0.28-0.90、P<0.001)および1時間30分(同0.55、0.24-0.86、P<0.001)が有意に低かった。群間差が認められる境界は3時間30分で(同0.29、-0.02-0.60、P=0.07)、4時間30分では差がなかった(同-0.03、-0.33-0.28、P=0.87)。THC含有量(尤度比χ24=3.83、P=0.43)および過去6カ月間の使用強度(量×頻度、尤度比χ24=1.41、P=0.49)による複合運転スコアの差は認められなかった。喫煙1時間30分後、実際の運転能力に回復がみられないが、参加者の68.6%が運転が可能だと回答した。...
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