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VA-ECMO実施の心原性ショックに低体温は有効か

2022年2月12日  Journal of the American Medical Association

心原性ショックに静脈脱血-動脈送血方式体外式膜型人工肺(VA ECMO)を用いる際の至適体温を無作為化臨床試験で検討(HYPO-ECMO試験)。患者を中等度低体温群(早期に24時間33-34℃とする)と正常体温群(厳格に36-37℃とする)に割り付けた。主要評価項目は30日時点の死亡とした。 試験を完了した334例(平均年齢58歳、女性24%)を主要解析の対象とした。30日時点で、中等度低体温群の42%、正常体温群の51%が死亡していた(調整オッズ比0.71、95%CI 0.45-1.13、P=0.15、リスク差-8.3%、95%CI -16.3-0.3%)。30日時点の死亡、心臓移植、左室補助人工心臓植込み、脳卒中の複合評価項目について、中等度低体温群の正常体温群に対する調整オッズ比が0.61(95%CI 0.3-0.96、P=0.03)だった。その他30項目は結論が出なかった。 中等度または重度の出血の発現率は、中等度低体温群41%、正常体温群42%だった。感染症の発現率は両群ともに52%で、菌血症の発現率は、中等度低体温群20%、正常体温群30%だった。...