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IgE依存性食物アレルギー、経口免疫療法で耐性改善

2022年2月12日  Allergy

免疫療法の無作為化比較試験36件(対象計2126例、主に子供)を対象に、IgE依存性食物アレルギーに対するアレルゲン免疫療法の効果および安全性を系統的レビューとメタ解析で検討した。 経口免疫療法の治療中にピーナツ(相対リスク9.9、95% CI 4.5.-21.4、確実性「高」)、牛乳(同5.7、1.9-16.7、確実性「中」)および鶏卵アレルギー(同8.9, 4.4-18、確実性「中」)に対する耐性が改善した。ピーナツタンパク300mgまたは1000mg摂取に対する耐性を高めるための治療必要数は2だった。経皮免疫療法の治療中にピーナツに対する耐性の上昇を確認した(同2.6、1.8-3.8、確実性「中」)。経口免疫療法による副作用(同1.1、1.0-1.2、確実性「低」)および重度のピーナツアレルギー反応(同1,6, 0.7-3.5、確実性「低」)の増加は認められなかったが、牛乳アレルギー(同3.9、2.1-7.5、確実性「低」)および鶏卵アレルギー(同7.0、2.4-19.8、確実性「中」)の軽度の副作用が増える可能性が示唆された。...