コロナ入院患者の神経変性マーカーが上昇
2022年2月12日
Alzheimer's & Dementia
認知症既往のない新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者251例を対象に、神経変性バイオマーカーの血清値を脳症の有無、院内死亡者と生存者、退院状況(自宅退院と自宅以外への退院)で比較した。COVID-19患者のバイオマーカーの値をCOVID-19ではない認知機能が正常な患者、軽度認知障害(MCI)患者およびアルツハイマー(AD)型認知症患者計161例(対照)と比較した。 その結果、脳症を来した患者および院内で死亡した患者の総タウ(t-tau)、リン酸化タウ-181(p-tau181)、グリア細胞繊維性酸性タンパク質(GFAP)およびニューロフィラメント軽鎖(NfL)が有意に高く、自宅退院した患者はt-tau、GFAPおよびNfLが有意に低かった。このバイオマーカーの値にCOVID-19重症度との相関が認められた。COVID-19患者のNfL、GFAPおよびユビキチンカルボキシ末端加水分解酵素L1(UCHL1)の値がCOVID-19ではないMCI患者やAD型認知症患者より高かった。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。