胆管結石、術後再発の危険因子を特定

北海道消化器科病院で総胆管結石（CBDS）の内視鏡的除去術および胆嚢摘出術を施行した患者204例を対象に、術後のCBDS再発率を後ろ向きに検討。CBDS除去後に閉塞性胆管炎の予防のため胆管プラスチックステントを留置し、胆嚢摘出術後退院までに内視鏡的逆行性胆管造影を実施して術後CBDSを評価した。 その結果、25.5％に術後CBDSが認められた。CBDS＋スラッジでは発生率は36.8％だった。単変量解析で、術後CBDSの有意な予測因子としてCBDS 6個以上、胆嚢管結石の存在、胆嚢結石10個以上が特定された（P＜0.05）。多変量解析で、CBDS 6個以上（オッズ比6.65、P＜0.01）、胆嚢管結石（同4.39、P＜0.01）、胆嚢結石10個以上（同2.55、P＝0.01）が術後CBDSの独立の予測因子だった。...