1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 生活習慣介入で高齢者の脳血管事象予防

生活習慣介入で高齢者の脳血管事象予防

2022年2月13日  European Heart Journal

60-77歳の高齢者1259例を対象に、2年間の多方面にわたる生活習慣介入(食事、運動、認知活動、血管モニタリング)の心血管疾患(CVD)予防効果を無作為化試験で検討(FINGER試験)。631例を介入群、628例を対照群(一般的な健康アドバイス)に割り付けた。 その結果、平均7.4年の追跡期間中に229例(18%)が1件以上のCVDの診断を受けた(介入群107例、対照群122例)。参加者データで調整後、介入群の脳血管事象の発現率が対照群より低かった[脳卒中と一過性脳虚血発作(TIA)の複合のハザード比0.71、95%CI 0.51-0.99]。冠動脈事象および全CVD事象のハザード比はそれぞれ0.84(95%CI 0.56-1.26)、0.80(同0.61-1.04)だった。CVD既往歴のある145例の解析で、介入群は対照群より全CVD事象(ハザード比0.50、95%CI 0.28-0.90)および脳卒中/TIA(同0.40、0.20-0.81)の発現率が低かった。...