大腸切除後のalvimopan、消化管回復までの期間が短縮

無作為に選択した大腸切除手術を施行した患者を対象に、術後回復強化（ERAS）プログラムでオピエートによる消化管機能傷害を抑制するために用いるalvimopanの有効性を単施設後ろ向きコホート解析で検討。alvimopanおよびリドカイン投与状況により、192例を両剤投与（AL、93例）、alvimopanのみ投与（Al、34例）、リドカインのみ投与（aL、44例）、両剤非投与（al、21例）の4群に分類した。主要評価項目は、初回の排便、退院までの期間とした。 その結果、主要評価項目の期間中央値に有意な群間差があった（P＝0.001）。両剤投与群とリドカインのみ投与群（39.4時間 vs. 54.0時間、P＝0.003）、両剤投与群と両剤非投与群（39.4時間 vs. 55.4時間、P＝0.001）、alvimopanのみ投与群と両剤非投与群（44.9時間 vs. 55.4時間、P＝0.01）の3件の一対比較で、主要評価項目に有意差が見られた。...