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穿孔性憩室炎、一期的吻合術の方がハルトマン手術より長期転帰良好

2022年2月14日  専門誌ピックアップ

化膿性または糞便性腹膜炎を伴う穿孔性憩室炎患者130例を対象にハルトマン手術(HP)とS状結腸切除術+一期的吻合術(PA)の効果を比較した無作為化比較試験の3年追跡結果を報告。119例を解析対象とした。 その結果、36カ月時点の人工肛門を必要としない患者の割合は、PA群の方がHP群よりも有意に高かった(92% vs. 81%、ハザード比2.326、95%CI 1.538-3.517、log-rank検定によりP<0.0001)。PA群とHP群の人工肛門閉鎖率に有意差はなく(78% vs. 74%、P=0.814)、全体の累積罹患率(36% vs. 48%、P=0.266)および死亡率(11% vs. 11%、P=1.000)にも差は見られなかった。HP群の方が傍ストーマヘルニア発現率が高く(2% vs. 16%、P=0.009)、PA群の方が再入院を含む総入院日数の平均値が有意に短かった(14日 vs. 17日、P=0.025)。...