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コロナ退院後、心拡張機能障害の頻度が2倍に

2022年2月14日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で入院した患者204例とマッチさせた対照204例を対象に、COVID-19罹患後の心機能障害を前向きコホート研究と横断的症例対照研究の組み合わせで検討。心エコーを用いてCOVID-19患者の退院3-4カ月時点の心機能を評価し、対照と比較した。 その結果、COVID-19群は対照群よりも、右室自由壁長軸方向ストレイン値(調整後の推定平均差1.5%ポイント、P=0.005)が不良で、三尖弁輪収縮期移動距離(同-0.10cm、P<0.001)および心係数(同-0.26L/分/m2、P<0.001)が低値だったが、左室全体のストレイン値はわずかに良好だった(同-0.8%ポイント、P=0.008)。COVID-19群の拡張機能低下の頻度は対照群の2倍だった(30% vs. 15%、オッズ比2.4、P=0.001)。呼吸困難と疲労ともに心機能との相関は認められたなかった。COVID-19群の27%に不整脈が見られ、主に心室期外収縮(18%)と非持続性心室頻拍(5%)だった。...