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HPV関連中咽頭がん、放射線治療低侵襲化の転帰良好

2022年2月14日  JAMA Oncology

同時化学放射線療法を受けたヒトパピローマウイルス(HPV)関連中咽頭がん(OPC)患者276例を対象に、予防的治療領域への放射線治療の線量および標的体積を減らすde-escalation(低侵襲化)戦略の転帰を後ろ向きコホート研究で検討。リンパ節および顕微鏡的病変に30Gyを15分割で予防照射した後、肉眼的病変に照射野を縮小して40Gyを20分割で照射した(総線量70Gy)。 その結果、中央値26カ月の追跡で8例に局所領域再発が認められた(70Gy照射部位7例、30Gy照射部位1例)。24カ月局所領域コントロール率は97.0%、無増悪生存率は88.0%、無遠隔転移生存率は95.2%、総生存率は95.1%だった。24カ月時点の生活の質(QOL)複合スコアのほとんどが治療前と同等以上だった。...