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自殺念慮急性期にケタミンが有効

2022年2月15日  British Medical Journal

自殺念慮急性期に対するケタミンの効果を前向き二重盲検無作為化プラセボ対照優越性試験で検討。自殺念慮があり自発的に入院した18歳以上の患者156例を対象に、通常治療に加えケタミンを2回静注点滴し、3日時点および6週時点の自殺念慮の消退(自殺念慮の総スコア3以下)を評価した。 その結果、3日時点の自殺念慮完全消退率は、ケタミン群が63.0%、プラセボ群が31.6%だった(オッズ比3.7、95%CI 1.9-7.3、P<0.001)。この効果は、双極性障害(同14.1、3.0-92.2、P<0.001)、うつ病性障害(同1.3、0.3-5.2、P=0.6)またはその他の気分障害(同3.7、0.9-17.3、P=0.07)の診断により異なった(治療のP<0.001、交互作用のP=0.02)。副作用は少なかった。6週時点で、ケタミン群の自殺念慮完全消退率は依然として高かったが、プラセボ群との有意差は認められなかった(69.5% vs. 56.3%、オッズ比0.8、95%CI 0.3-2.5、P=0.7)。...