1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 家族性DCM、黒人のリスクが特に高い

家族性DCM、黒人のリスクが特に高い

2022年2月15日  Journal of the American Medical Association

米国で、特発性拡張型心筋症(DCM)の発端者1220例(年齢中央値52.8歳、女性43.8%、黒人43.1%、ヒスパニック系8.3%)の家族性DCMの有病率および第一度近親者1693例の年齢別DCM累積リスクを横断研究で推定。第一度近親者の1人以上にDCMがある場合を家族性DCM、第一度近親者の1人以上にDCMまたは原因不明の左心室肥大や左心室収縮機能障害がある場合を定義拡大の家族性DCMと定義した。 その結果、発端者の家族性DCM粗有病率は11.6%だった。第一度近親者の家族性DCM有病率は全体で29.7%だった。黒人の推定有病率が白人よりも高かった(差11.3%、95%CI 1.9-20.8%)。広義の家族性DCMの推定有病率は56.9%だった。第一度近親者のDCM累積リスクは、80歳までに19%、広義のDCMリスク(一部の表現型含む)では33%に達した。非ヒスパニック系黒人患者の第一度近親者のハザード比は、非ヒスパニック系白人患者の近親者より高かった(ハザード比1.89、95%CI 1.26-2.83)。...