生検で確定したアジア系の非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者1398例の臨床転帰を多施設後ろ向きコホート研究で検討(CLIONE-NAFLD試験)。追跡期間中央値は4.6年(8874人年)だった。 その結果、期間中47例が死亡し、1例が同所性肝移植を受けた。最も多かった死因は肝がん以外のがん(10例)だった。肝臓関連死では、肝不全(9例)、肝細胞がん(HCC、8例)、胆管細胞がん(4例)だった。37例がHCC、31例が心血管疾患、68例が肝臓がん以外のがん(主に乳がん、胃がん、大腸がん)を発症した。1000人年当たりの肝臓死亡率は2.34、全死因死亡率は5.34、HCC発症率は4.17だった。肝線維化の進展度に肝臓関連事象との独立の相関が認められたが、全死因死亡との相関は認められなかった。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。