1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 長期作用型cabotegravirによるPrEPの費用効果

長期作用型cabotegravirによるPrEPの費用効果

2022年2月16日  Annals of Internal Medicine

米国で、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染リスクが高い男性間性交渉者(MSM)およびトランスジェンダー女性(TGW)計47万6700人を対象に、HIV曝露前予防(PrEP)に用いる長期作用型注射剤cabotegravir(CAB-LA)のテノホビル主体PrEPに対する価格プレミアムを検討。分析期間を10年とし、エムトリシタビン-テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(F/TDF)後発品およびエムトリシタビン-テノホビルアラフェナミド(F/TAF)先発品と比較した。 基準分析(base-case analysis)の結果、CAB-LAの質調整生存年(QALY)がF/TDF後発品より2万8000QALY、F/TAF先発品より2万6000QALY高かった。PrEPなしと比較した1 QALY獲得当たりの費用は、F/TAF先発品の方がF/TDF後発品よりも高かった。10年時点で、CAB-LAは、年3700ドルの最高価格プレミアムでQALY当たり増分費用効果比(ICER)最大10万ドルを達成できることが推定された(CAB-LAの年間費用4100ドル未満)。...