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子宮頸部高度異形成があると妊娠の有害転帰リスク上昇

2022年2月19日  Annals of Internal Medicine

スウェーデンで、子宮頸部高度異形成(CIN3)が妊娠転帰に及ぼす影響を全国の住民を対象としたコホート試験で検討。1973-2018年にCIN3の診断を受けた女性の単生児7万8450例とCIN3の診断を受けていない一般集団女性の単生児78万4500例を分析対象とした。このほか、CIN 3の診断を受けた女性の単生児2万3199例とCIN3の診断を受けていない姉妹の単生児2万8135例を対象とした同胞比較を実施した。 その結果、CIN3の診断を受けた女性は早産の可能性が高く、特に22-28週間の超早産(オッズ比3.00、95%CI 2.69-3.34)または自然早産(同2.12、2.05-2.20)、絨毛膜羊膜炎を含む感染関連転帰(同3.23、2.89-3.62)、乳児敗血症(同1.72、1.60-1.86)、早期新生児死亡(同1.83、1.61-2.09)の可能性が高かった。同胞比較分析でも結果はほぼ同じだった。時間の経過とともに全転帰のリスク差が減少し、新生児死亡のリスク差は消失した。...