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股関節骨折の半関節形成術、セメント固定でQOL向上

2022年2月20日  New England Journal of Medicine

60歳以上の股関節内骨折患者1225例を対象に、セメント固定を用いた半関節形成術の健康関連QOLへの影響を多施設共同無作為化比較試験で検討。参加者をセメント固定群(610例)と非セメント固定群(615例)に割り付けた。主要評価項目は、無作為化4カ月後の健康関連QOLとし、EuroQol Group 5-Dimension(EQ-5D)質問票の効用値(高いほどQOL良好)を用いて評価した。 その結果、71.6%の追跡データを入手した。平均EQ-5D効用値は、セメント固定群0.371、非セメント固定群0.315だった(調整後差0.055、95%CI 0.009-0.101、P=0.02)。群間差は1カ月時点と4カ月時点で同等だったが、差は12カ月時点の方が4カ月時点より小さかった。12カ月時点の死亡率がセメント固定群23.9%、非セメント固定群27.8%だった(死亡のオッズ比0.80、同0.62-1.05)。、人工関節周囲骨折発生率がそれぞれ0.5%および2.1%だった(セメント固定群に対する非セメント固定群のオッズ比4.37、同1.19-24.00)。その他の合併症発現率は、両群で同等だ...