1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 出産前後のコロナ感染で死亡や産科合併症のリスク上昇

出産前後のコロナ感染で死亡や産科合併症のリスク上昇

2022年2月21日  Journal of the American Medical Association

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染と主な産科合併症による母体の重篤な病態または死亡との関連を後ろ向きコホート研究で評価。米国の17の病院で2020年3月から12月までに出産した女性1万4104例(平均年齢29.7歳)を対象とし、SARS-CoV-2陽性者と非陽性者を比較した。主要評価項目は、妊娠高血圧、分娩後異常出血またはSARS-CoV-2以外の感染症に起因する母体の死亡または重篤な病態の複合とした。 その結果、2352例がSARS-CoV-2陽性、1万1752例が非陽性だった。SARS-CoV-2陽性者の方が非陽性者より主要評価項目の発現割合が高かった(13.4% vs. 9.2%、調整相対リスク1.41、95%CI 1.23-1.61)。母体死亡の5例はいずれも陽性者だった。中等症以上のCOVID-19患者(586例)は非陽性者より主要評価項目の発現率が高かったが(26.1% vs. 9.2%、調整相対リスク2.06、95%CI 1.73-2.46)、軽症患者および無症候性感染の患者(1766例)には有意な相関が認められなかった(9.2% vs. 9.2%、同1.11...