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肝細胞がんにcemiplimab術前補助療法が有益

2022年2月22日  専門誌ピックアップ

切除可能な肝細胞がん(HCC)患者21例を対象に、抗PD-1抗体cemiplimabによる術前補助療法の臨床活性を現在進行中の単群非盲検第II相試験で検討。cemiplimabを2サイクル投与後に切除手術を施行し、術後にcemiplimabを8サイクル投与した。主要評価項目は腫瘍の壊死(切除した腫瘍の70%超の壊死と定義)とした。cemiplimabを1回以上投与し切除術を施行した20例で腫瘍の壊死および効果を評価し、ITT集団で安全性を評価した。 その結果、腫瘍を切除した20例のうち4例(20%)に腫瘍の壊死が確認された。3例(15%)に部分緩解が得られ、残りの全例に安定が得られた。術前補助療法実施中、21例中20例(95%)に有害事象が認められた。特に頻度の高い有害事象は、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加(4例)、血中クレアチンホスホキナーゼ増加(3例)、便秘(3例)、疲労(3例)だった。...